トマトのアブラムシは、家庭菜園にとって厄介な害虫の一つです。私はこの記事で、その見分け方から効果的な駆除方法、そして予防策まで、実際に畑で試してきた経験を交えながら徹底解説します。結論から言うと、アブラムシは早期発見と適切な対策で、十分にコントロール可能です。私も最初は「どうすればいいんだろう」と悩みましたが、正しい知識を身につけてからは、アブラムシに悩まされることが格段に減りました。この記事では、すぐに実践できる自然な方法から、最終手段の化学薬品まで、段階的に紹介します。あなたのトマトを守るために、ぜひ参考にしてください。
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トマトを育てていると、必ずと言っていいほど遭遇するのがアブラムシの問題です。小さな虫ですが、放っておくと植物の成長を阻害し、病気の原因にもなります。私も何度も頭を悩ませてきましたが、正しい知識と対策でしっかり防げます。
トマトのアブラムシ駆除は、多くの家庭菜園家にとって避けて通れない課題です。アブラムシはトマトの汁を吸い取ることで、植物を弱らせ、ウイルス病を媒介することもあります。特に近年、温暖化の影響でアブラムシの活動期間が長くなっており、早期発見と迅速な対策がカギを握ります。私の経験上、週に2回のチェックで被害を最小限に抑えられます。
アブラムシは色も形も本当にさまざまです。私が見た中でも、緑色、ピンク色、黒色、さらには青色や白色まであります。共通しているのは、すべてが植物の樹液を吸う「汁吸い虫」だということです。
トマトにつく代表的なものは、モモアカアブラムシとジャガイモヒゲナガアブラムシです。モモアカアブラムシは黄緑色から赤褐色で、体長はわずか2mmほど。一方、ジャガイモヒゲナガアブラムシはやや大きく、淡いピンクや緑色で背中に濃い縦じまがあります。どちらも洋ナシのような形をしていて、お尻から2本の小さな管(コルニクル)が出ているのが特徴です。この管からは、危険を感じると警戒フェロモンを出します。
アブラムシがつくと、葉っぱが丸まったり、黄色くなったりします。これはアブラムシが樹液を吸うことで、細胞がダメージを受けるからです。私も最初は気づかずに、葉っぱが変だなと思ったらすでに大発生していたことがあります。
もっと厄介なのは、アブラムシが排出する「甘露」と呼ばれる甘い液体です。この甘露が葉っぱや茎に付着すると、そこに「すす病」という黒いカビが生えます。すす病自体は直接トマトを枯らすわけではありませんが、光合成を妨げて植物の成長を遅らせます。さらに厄介なことに、この甘露に引き寄せられてアリが集まります。アリは甘露を目当てにアブラムシを外敵から守るという、共生関係を築くんです。つまり、アリがたくさんいるトマトは、アブラムシの危険信号だと覚えておきましょう。
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アブラムシは、柔らかくて栄養価の高い新芽や若い葉が大好きです。特に、窒素肥料をたくさん与えすぎたトマトは、樹液のアミノ酸濃度が高くなり、アブラムシにとって魅力的な餌場になります。
でも、どうしてこんなにアブラムシがトマトに集まるんだろう? 実は、アブラムシは風に乗って移動するからなんです。春から初夏にかけて、風に乗った有翅(ゆうし)アブラムシが新しい植物を探して飛んできます。トマトの若い芽の匂いや色に引き寄せられて、着陸したらすぐに無翅(むし)のアブラムシを産み始めます。驚くべきことに、1匹のメスが1日で5〜10匹の子どもを産み、その子どもが1週間後にはまた子どもを産めるようになります。つまり、たった2週間で数千匹に増える可能性があるんです。私も一度、油断して1週間放置したら、トマトの茎が真っ黒になるほどの大発生を経験しました。
元気なトマトは、物理的にも化学的にもアブラムシに抵抗します。しっかり育ったトマトの葉っぱは表面が硬く、アブラムシの口針(ストレートなストロー状の器官)が刺しにくいんです。
さらに、健康なトマトは二次代謝産物という防御物質を生成します。例えば、トマトの葉っぱや茎にある細かい毛(トリコーム)からは、アブラムシを寄せ付けない成分が分泌されます。しかし、水不足や栄養不足でストレスを受けたトマトは、この防御力がガクッと落ちます。私の経験では、水やりを適切に行い、日照時間を確保しているトマトは、アブラムシの被害が明らかに少ないです。逆に、日陰に置いてある鉢植えのトマトは、いつもアブラムシの標的になっていました。つまり、予防の第一歩は、トマト自身を健康に育てることなんです。
もっとも簡単で即効性があるのは、ホースの水でアブラムシを吹き飛ばす方法です。私はジョウロのシャワーヘッドを細かい設定にして、葉っぱの裏側を重点的に狙います。
この方法のコツは、水圧を強くしすぎないことです。トマトの茎や枝は意外とデリケートで、強い水流で折れてしまうことがあります。私の場合、ホースの先を親指で少しつぶして、ミスト状にしてから使うとちょうどいいです。朝の涼しい時間帯に行うのがベストで、昼間にやると葉っぱに水滴が残って日焼けの原因になります。注意点として、この方法は成虫には効きますが、卵には効果がありません。だからこそ、2〜3日おきに繰り返し行うことが大切です。孵化したばかりの幼虫もきっちり洗い流せます。
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じゃあ、天敵を呼ぶにはどうすればいいの? 具体的には、テントウムシ、クサカゲロウ、ヒラタアブ、そしてアブラバチが代表的な天敵です。テントウムシの成虫は1日で50匹以上のアブラムシを食べ、幼虫も同じくらいの食欲です。
天敵を効果的に活用するには、彼らが住みつく環境をトマトの近くに作ることが不可欠です。例えば、パセリやディル、フェンネルなどのセリ科の植物は、ヒラタアブやアブラバチを引き寄せます。また、マリーゴールドやカレンデュラは、テントウムシの隠れ家として最適です。私の畑では、トマトの周りにこれらの花やハーブを混植しています。すると、化学農薬を使わなくても、自然にアブラムシの数が抑えられるんです。ただし、天敵を導入したら、アリの駆除も同時に行う必要があります。アリはアブラムシを外敵から守るからです。アリの巣の近くに唐辛子スプレーをまくか、専用のアリ駆除剤を使うと効果的です。
食器用洗剤を薄めたスプレーも、手軽で効果的な方法です。食器用洗剤はアブラムシの体表を覆って呼吸を妨げ、窒息死させます。
作り方は超簡単。水1リットルに対して、食器用洗剤を小さじ1杯(約5ml)を混ぜるだけ。これをスプレーボトルに入れて、アブラムシがいる部分に直接吹きかけます。注意したいのは、濃度を濃くしすぎないことです。濃すぎるとトマトの葉っぱが薬害で焼けてしまいます。また、必ず日が当たっていない時間帯に使うこと。昼間にスプレーすると、水滴がレンズの役割をして葉っぱに日焼けを起こします。私は夕方5時以降に使うようにしています。もう一つおすすめは、ニームオイルです。ニームオイルはインドセンダンの種子から作られた天然の殺虫成分で、アブラムシのホルモンバランスを乱して成長を妨げます。ただし、においが少し強いので、ベランダで使うときは近所に配慮しましょう。
自然な方法を試してもアブラムシが減らない場合、化学的な殺虫剤の使用を考えます。でも、これは最終手段です。私自身、最初の3年間は化学農薬に頼らずにやってきましたが、どうしても抑えきれない年がありました。
その時に使ったのが、マラソン乳剤という有機リン系の殺虫剤です。これはアブラムシだけでなく、アザミウマやコナジラミにも効果があります。ただし、使用する際はいくつかの注意点があります。まず、ミツバチへの影響を避けるため、朝早くか夕方遅くに散布します。次に、収穫前日数(PHI)を必ず確認します。マラソン乳剤の場合、トマトでは収穫前日数が7日間と決まっています。さらに、同じ系統の薬剤を使い続けると、アブラムシが抵抗性を持つので、ローテーションで使うのがポイントです。私は1回目にマラソン乳剤、2回目にベニカ水溶剤(別の系統)を使うようにしています。
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以下の表は、私の経験と複数の農業試験場のデータを参考に作成したものです。あくまで目安として参考にしてください。
| 対策方法 | 即効性 | 持続期間 | 環境への影響 | コスト(1シーズン) |
|---|---|---|---|---|
| 水で洗い流す | 高い(即時) | 1〜2日 | なし | 0円 |
| 天敵(テントウムシなど) | 中程度(1〜2週間) | 1〜2ヶ月 | 良好 | 約2000〜3000円 |
| ニームオイルスプレー | 中程度(2〜3日) | 5〜7日 | 良好 | 約1500円 |
| 化学殺虫剤(マラソン乳剤) | 非常に高い(数時間) | 10〜14日 | 要注意(益虫も死ぬ) | 約1000円 |
予防の基本は、トマトの周りにコンパニオンプランツを植えることです。例えば、バジルはアブラムシを寄せ付けない香りを放ち、同時にトマトの風味も良くすると言われています。
具体的な組み合わせとして、私はトマトの株の間にバジルとマリーゴールド、そしてチャイブを植えています。チャイブは特に強力で、その独特な香りがアブラムシを遠ざけます。さらに、ナスタチウムという花をトマトから少し離れた場所に植えると、アブラムシがそちらに引き寄せられます。これを「トラップクロップ」と呼びます。ナスタチウムはアブラムシにとって非常に魅力的なので、トマトよりも先に狙われます。あとはナスタチウムごとアブラムシを処分すれば、トマトは無事です。この方法は、化学薬品を使わずにアブラムシをコントロールする、持続可能な農業の基本テクニックです。
何よりも大切なのは、毎日あるいは2日に1回、トマトの状態をチェックする習慣です。特に新芽の裏側や、花芽の周辺は要注意エリアです。
私のルーティンは、朝の水やりのついでに、葉っぱを裏返して確認すること。ルーペを持っていると、小さなアブラムシの幼虫も見つけられます。もし数匹のアブラムシを見つけたら、すぐに指でつぶすか、テープでペタペタと取ってしまいます。この「ちょっとした手間」をサボると、1週間後には数百匹に増えているというのが私の経験です。また、過剰な施肥はアブラムシを引き寄せるということを忘れてはいけません。窒素肥料が多いと、植物の樹液にアミノ酸が増えてアブラムシにとってごちそうになります。私は、トマトの追肥にはリン酸とカリウムが多い肥料を選び、窒素は控えめにしています。これだけで、アブラムシの発生頻度が明らかに減りました。
アブラムシを見つけたら、まずはパニックにならないことです。数匹なら、焦らずに手で取り除くか水で洗い流せば大丈夫です。
チェックリストとして、以下の4ステップを覚えておくと便利です。第一に、その場で葉っぱの裏や茎をよく観察して、アブラムシの数と種類を確認します。第二に、アリが一緒にいないかチェック。アリがいたら、アブラムシを守っている証拠です。第三に、被害が軽度なら水で洗い流し、中度以上なら石鹸スプレーを準備します。第四に、処置が終わったら1日後に再度確認。卵が残っていると再発するので、油断禁物です。私もこの4ステップを守るようになってから、アブラムシで悩むことが激減しました。実際、去年の夏は一度も大発生せずに収穫を終えられました。
シーズンを通してアブラムシを寄せ付けないためには、季節ごとの対策を変える必要があります。春の植え付け時と夏の収穫期では、トマトの状態もアブラムシの活動も違います。
春の植え付け時には、苗を購入するときにすでにアブラムシがついていないか確認します。ホームセンターで買った苗にアブラムシがついていたことは、私も何度かあります。また、植え付け前に土壌に珪藻土を混ぜ込むと、アブラムシが這い上がるのを物理的に防げます。夏場の高温期には、葉っぱが込み合いすぎないように剪定して風通しを良くします。アブラムシは湿度が高くて風通しの悪い環境を好むからです。秋口には、収穫が終わったらすぐに枯れたトマトの残渣を処分します。これを放置すると、アブラムシの越冬場所になってしまいます。私は毎年、秋の終わりに畑をしっかり耕して、来年に備えています。この一連のサイクルを続ければ、来シーズンのアブラムシ対策は格段に楽になります。
アブラムシは、トマトの樹液を吸うだけでなく、ウイルス病を媒介する厄介な害虫です。特に、トマト黄化えそウイルスやキュウリモザイクウイルスなど、約30種類ものウイルスを運ぶことが知られています。
なぜアブラムシがこんなに危険なのか? それは、1匹のアブラムシがわずか数秒でウイルスを感染させるからです。アブラムシが感染した植物から汁を吸い、すぐに健康なトマトに移動すると、口針に付着したウイルスが新しい植物に注入されます。しかも、無翅型のアブラムシは移動距離が短いため、同じ株や隣接する株に集中的に被害を広げるんです。私も一度、うっかり感染した苗を植えてしまい、周りの6株が次々に枯れるという経験をしました。この時は、アブラムシが媒介するウイルスの怖さを身をもって知りました。ウイルス病にかかったトマトは、回復がほぼ不可能なので、予防が絶対条件です。
アブラムシの発生は、気温と湿度に大きく左右されます。私の観察では、気温が20〜25度で湿度が高めの日が続くと、アブラムシが爆発的に増える傾向があります。
具体的には、春の曇りが続く梅雨時期と、秋の長雨の時期が最も危険です。逆に、気温が30度を超える真夏や、乾燥した日が続く時は、アブラムシの活動が落ち着きます。でも、だからといって油断はできません。温暖化の影響で、アブラムシの発生時期が年々早まっているからです。10年前は5月に入ってから見かけていたアブラムシが、今では4月中旬から発生するようになりました。私の畑では、気温の移り変わりを記録して、アブラムシのピークを予測するようにしています。具体的には、最高気温が20度を超える日が3日続いたら、予防スプレーを始めるというルールを決めています。このルールを守るようになってから、大発生を未然に防げる確率が格段に上がりました。
冒頭で少し触れた2種類以外にも、ワタアブラムシやマメアブラムシもトマトに被害を与えます。ワタアブラムシは、全身が黒くてツヤがあるのが特徴で、光っているように見えるので「黒光りアブラムシ」とも呼ばれます。
種類によって、好む場所や被害の出方が違うので、見分け方を覚えておくと対策がスムーズです。モモアカアブラムシは、新芽や花芽の柔らかい部分に集中する傾向があります。一方、ジャガイモヒゲナガアブラムシは、葉っぱの裏側全体に広がることが多いです。ワタアブラムシは、茎の根元や葉っぱの付け根に密集するケースがよくあります。私の経験では、種類によって天敵の効き目も違うので、テントウムシを使う時は、モモアカアブラムシには効果が高いけど、ワタアブラムシにはやや劣るということを覚えておくと良いです。そんな時は、天敵を複数組み合わせるのが正解です。
アブラムシの被害って、どのくらい進んだら危険な状態なのか、判断に迷いますよね。私も最初は「まだ大丈夫かな」と思って、取り返しのつかない事態になったことがあります。
そこで、私が独自に開発した「3段階チェック」を紹介します。第一段階は、葉っぱの表面にベタベタした甘露がついている状態。これは、アブラムシが5〜10匹程度ついているサインです。第二段階は、葉っぱが丸まっていたり、奇形になっている状態。この時点で、アブラムシは50匹以上に増えていると考えてください。そして第三段階は、トマトの成長点が止まってしまい、花や実がつかない状態。これはもう、数百匹以上の大発生です。私のルールは、第一段階で必ず行動を起こすこと。そうすれば、第二段階や第三段階に進む前に、確実に抑え込めます。実際、去年はこのルールのおかげで、どの株も第二段階まで進む前にアブラムシを駆除できました。
アブラムシ対策でよくある誤解は、「完全に殺さなければ意味がない」と思い込むことです。でも、必ずしもそうではありません。
私の考えでは、アブラムシの数を「経済的被害が発生しないレベル」に抑えることが重要です。つまり、トマトの収穫量や品質に影響が出ない範囲なら、多少のアブラムシは許容するという考え方です。例えば、1株につきアブラムシが10匹以下なら、水で洗い流すだけで十分です。わざわざ強い殺虫剤を使う必要はありません。それどころか、間違ったタイミングで強い薬剤を使うと、天敵まで死んでしまい、後でアブラムシが大発生するという逆効果を招きます。私も経験しましたが、一度天敵のいない環境を作ると、アブラムシのリバウンドがすごいんです。だからこそ、「殺す」より「管理する」という発想が大事だと学びました。
対策にかけるコストと、得られる効果のバランスも、現実的に考える必要があります。家庭菜園なのに、プロ並みの投資をするのは非効率ですよね。
私が試した中で、費用対効果が最も高いのは「水で洗い流す方法」でした。水道代はかかりますが、1回あたり数円で済みます。次にコスパが良いのは、自家製石鹸スプレー。材料費は100円もかかりません。一方、天敵を購入する方法は、初期費用が3000円ほどかかるので、畑の規模が小さい場合は割高に感じるかもしれません。でも、天敵が定着すれば、その後のシーズンは追加費用がほとんどかからないというメリットがあります。私の場合は、最初の年に天敵を導入して、翌年からは水洗いだけで済むようになりました。つまり、長い目で見れば天敵導入が一番お得だったんです。ただ、ベランダの鉢植え1つなら、最初から水洗いで十分です。自分の状況に合わせて選ぶのが賢いやり方です。
ネットでよく見かける「アルコールスプレーでアブラムシを退治する方法」ですが、私はおすすめしません。実際に試したことがある人なら、トマトの葉っぱが焼けてしまう経験をしたことがあるはずです。
なぜアルコールがダメなのか? それは、アルコールがアブラムシだけでなく、トマトの葉っぱの表面を覆うワックス層も溶かしてしまうからです。ワックス層が壊れると、葉っぱから水分が蒸発しやすくなり、乾燥や日焼けの原因になります。実際に私が試した時は、翌日にはスプレーした部分が白く変色して、枯れ始めました。濃度を薄めれば大丈夫かと思い、50%に薄めて使っても、やはり葉っぱにダメージが出ました。結論として、トマトにアルコールスプレーは使わないのが無難です。どうしても使いたいなら、目立たない葉っぱで事前にテストすることを絶対に忘れないでください。
同じく口コミで人気の「牛乳スプレー」についても、実際のところを正直に話します。確かに、牛乳に含まれるタンパク質がアブラムシの呼吸を妨げる効果はあります。
しかし、牛乳スプレーには大きなデメリットがあるんです。まず、腐った牛乳のにおいが強烈で、近所迷惑になる可能性があります。私がベランダで試した時は、3日後には強烈な酸っぱい臭いがして、家族から苦情が来ました。さらに、牛乳が葉っぱに残ると、カビや細菌の繁殖を促して、トマトが病気になるリスクがあります。特に、灰色かび病やうどんこ病の原因になりやすいので、結局は逆効果になることも。私の経験では、牛乳スプレーの効果は、石鹸スプレーの半分以下でした。しかも、カビのリスクを考えると、リスクの方が大きいです。だから、私はもう牛乳スプレーは使いません。代わりに、石鹸スプレーかニームオイルスプレーを使うことをおすすめします。
実際に私が数年間試してきた結果を、データとしてまとめてみました。あくまで私の畑(約30平方メートル、20株)での経験なので、条件が違えば結果も変わります。
| 対策方法 | アブラムシ減少率(1週間後) | トマトへの副作用リスク | 天敵への影響 | 私の総合評価(5点満点) |
|---|---|---|---|---|
| 水で洗い流す(毎日) | 約70〜80% | 低い(注意: 水の出しすぎで根腐れリスク) | なし | 4.5 |
| 自家製石鹸スプレー(週2回) | 約60〜70% | 中程度(濃度が濃いと薬害あり) | ややあり(濃度次第) | 3.5 |
| ニームオイルスプレー(週1回) | 約80〜90% | 低い(ただし強い日差しで葉焼け) | ほぼなし | 4.0 |
| 天敵導入(テントウムシ) | 約90〜95% | なし | なし(天敵自身が増える) | 5.0 |
| 化学殺虫剤(マラソン乳剤) | 約95〜100% | 高い(収穫前日数や環境への影響) | 高い(益虫も全滅) | 2.0 |
この表を見ると、天敵導入が最も効果的でリスクが少ないことがわかります。でも、天敵を導入するにはある程度の環境が必要です。
実際のところ、ベランダのプランターでテントウムシを飼うのは難しいでしょう。そんな時は、水洗いとニームオイルスプレーを組み合わせるのが現実的な選択です。私のデータでは、この組み合わせでアブラムシを約90%減少させることができました。具体的な手順としては、朝に水でアブラムシを洗い流し、夕方にニームオイルスプレーをかけるというサイクルを1週間続けます。そうすると、水洗いで成虫を減らし、ニームオイルで残った幼虫の成長を阻害するという相乗効果が期待できます。一方、化学殺虫剤は評価が2.0と低いですが、これは私が環境への影響を重視しているからです。収穫量だけを考えるなら、化学殺虫剤は確かに即効性があります。でも、私たちの健康や生態系への影響を考えれば、最終手段として取っておくのが賢明です。
アブラムシの発生を防ぐには、土壌の状態を整えることが基本中の基本です。特に、窒素肥料の過剰施用はアブラムシを引き寄せる最大の原因です。
具体的には、トマトの植え付け前に、堆肥や腐葉土をしっかりと混ぜ込んで、土壌のバランスを整えます。そして、追肥にはリン酸とカリウムがメインの肥料を選ぶのがおすすめです。私が使っているのは、油かすと骨粉を混ぜた自家製の有機肥料です。これなら、窒素が緩やかに放出されるので、アブラムシが好む高アミノ酸状態になりにくいんです。また、土壌のpHも重要で、弱酸性(pH6.0〜6.5)を保つと、アブラムシの発生が抑えられやすいというデータもあります。私の畑では、毎年植え付け前に土壌診断をして、pHが6.0より低ければ石灰をまくようにしています。この一連の土壌管理を徹底したところ、アブラムシの発生頻度が前年の半分以下に減りました。
品種によって、アブラムシに対する抵抗性が異なることをご存知ですか? 特に、在来種や固定種より、F1品種の方がアブラムシに強い傾向があります。
私の畑で比較した結果、「桃太郎」や「麗夏」などの主要なF1品種は、アブラムシの被害が相対的に少ないことがわかりました。一方で、「バナナトマト」や「黒トマト」などの珍しい品種は、アブラムシがつきやすいという傾向があります。これは、品種によって葉っぱの厚さや表面のワックス層の量が違うからです。もし、アブラムシに悩まされているなら、次に植える品種をアブラムシに強いものに変えるのも一つの手です。でも、珍しい品種を育てたい気持ちもわかります。そんな時は、その品種を鉢植えで育てて、他の株から離して管理するという方法もあります。私も、黒トマトが好きで毎年育てていますが、周りにマリーゴールドをたくさん植えて、アブラムシを遠ざけるように工夫しています。
ベランダと畑では、環境が大きく違うので、同じ対策が通用しません。私の経験から、それぞれに合ったおすすめの方法を紹介します。
ベランダ菜園の場合は、水で洗い流すのが最も簡単で確実です。ペットボトルに水を入れて、キャップに小さな穴を開ければ、簡易スプレーが作れます。また、ベランダではテントウムシなどの天敵の定着が難しいので、ニームオイルスプレーが現実的な選択です。一方、畑の場合は、天敵を呼び込む環境を作るのが一番の近道です。例えば、畑の周りにセリ科の花を植えたり、小さな池を作って水鳥を呼ぶのも効果的です。私の畑では、毎年カエルが住み着くように小さな水たまりを作っているんですが、カエルがアブラムシを食べてくれるので、かなり助かっています。また、畑の広さを活かして、トラップクロップ(ナスタチウム)を植えるスペースを確保できるのも、ベランダにはない利点です。
もう一つ重要なのは、自分の経験値に合った方法を選ぶことです。初心者がいきなり天敵導入を試みるのは、少しハードルが高いかもしれません。
私の考えでは、初心者にはまず「水で洗い流す+石鹸スプレー」の組み合わせをおすすめします。この方法なら、特別な道具や知識がなくても、すぐに実践できます。そして、1シーズン経験を積んで、アブラムシの生態を理解してから、天敵導入やトラップクロップに挑戦するのが良いです。私も最初の2年間は、水洗いと石鹸スプレーだけで乗り切りました。3年目になって、ようやく天敵が効果的に働く環境を整えられるようになったんです。上級者向けとしては、アブラムシのフェロモンを利用した「かく乱法」があります。これは、アブラムシの警報フェロモンを散布して、仲間に「危険だ」と錯覚させて逃げさせる方法です。ただし、この方法はコストがかかる上に、効果が安定しないので、プロの農家でも限られた場面でしか使いません。
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A: アブラムシの見分け方は、まず色と形をチェックすることですね。私の経験では、トマトにつくのは主にモモアカアブラムシとジャガイモヒゲナガアブラムシの2種類。モモアカは黄緑から赤褐色で体長2mmほど、ジャガイモヒゲナガは淡いピンクや緑色で背中に縦じまがあります。どちらも洋ナシ型で、お尻から2本の小さな管(コルニクル)が出ているのが特徴です。被害のサインとしては、葉っぱが丸まったり黄色くなったり、ベタベタした甘露がつくこと。さらに、アリがウロウロしてたら要注意です。アリは甘露目当てにアブラムシを守る共生関係を築くからです。私も最初はこのサインを見逃して大発生させた経験があるので、週に2回は葉っぱの裏をチェックする習慣をつけましょう。
A: 水で洗い流す方法は、私が一番おすすめする即効性のある対策です。ポイントは、ホースの水圧を調整すること。強すぎるとトマトの茎が折れるので、親指で水流をつぶしてミスト状にしてから使います。葉っぱの裏側を重点的に狙うのがコツで、朝の涼しい時間帯に行うと葉焼けを防げます。ただし、この方法は成虫には効きますが、卵には効果がありません。だから、2〜3日おきに繰り返すことが重要です。実際、私の畑ではこの方法で9割以上のアブラムシを駆除できました。ただ、水だけでは足りない場合は、石鹸スプレーと組み合わせると効果倍増。食器用洗剤を水1リットルに小さじ1杯混ぜて、夕方に散布するだけで、アブラムシの呼吸を妨げて窒息死させられます。
A: 天敵を呼ぶには、彼らが住みつく環境をトマトの近くに作ることがカギです。具体的には、テントウムシ、クサカゲロウ、ヒラタアブ、アブラバチが代表的な天敵で、テントウムシの成虫は1日で50匹以上のアブラムシを食べます。彼らを引き寄せるには、パセリやディル、フェンネルなどのセリ科植物や、マリーゴールド、カレンデュラをトマトの周りに混植するのが効果的。私の畑では、これらの花とハーブを植えたエリアでは、化学農薬を使わずにアブラムシの数を抑えられています。ただし、注意点として、アリがいる場合は天敵が機能しにくい。アリはアブラムシを守るからです。だから、アリの巣の近くに唐辛子スプレーをまくか、専用の駆除剤を使うと良いでしょう。天敵を導入したら、効果が出るまでに1〜2週間かかるので、焦らずに待つことも大切です。
A: 予防には、バジル、マリーゴールド、チャイブが私の鉄板コンビです。バジルはアブラムシを寄せ付けない香りを放ち、トマトの風味も良くすると言われています。チャイブは特に強力で、その独特な香りがアブラムシを遠ざけます。さらに、ナスタチウムという花をトマトから少し離れた場所に植える「トラップクロップ」も効果的。ナスタチウムはアブラムシにとって非常に魅力的なので、トマトより先に狙われます。あとはナスタチウムごとアブラムシを処分すれば、トマトは無事です。私の経験では、この方法で去年の夏は一度も大発生せずに収穫を終えられました。また、過剰な窒素肥料はアブラムシを引き寄せるので、追肥にはリン酸とカリウムが多い肥料を選ぶのがポイント。これだけで、アブラムシの発生頻度が明らかに減りますよ。
A: まずはパニックにならないこと。数匹なら、手で取り除くか水で洗い流せば大丈夫です。私のチェックリストは4ステップ。第一に、葉っぱの裏や茎をよく観察して、アブラムシの数と種類を確認。第二に、アリが一緒にいないかチェック。アリがいたら、アブラムシを守っている証拠なので、アリ駆除も同時に考えます。第三に、被害が軽度なら水で洗い流し、中度以上なら石鹸スプレーやニームオイルを準備。第四に、処置後は1日後に必ず再確認。卵が残っていると再発するので、油断禁物です。私もこの4ステップを守るようになってから、アブラムシで悩むことが激減しました。実際、去年の夏は一度も大発生せずに収穫を終えられました。このルーティンを続ければ、来シーズンのアブラムシ対策は格段に楽になります。